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「横浜山手の西洋館廻り」
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今もそういう駅なのかどうか。
私が学生だった頃、この駅は女子高生の乗り降りが全国で一番多いと言われていた。
石川町駅南口。クリスマスイブ前日、午後一時集合。
4回目のカメさん会である。
祭日のせいか、女子高生を一人も見つける事が出来なかった。
山手にあるいくつかの西洋館を廻り、クリスマス・デコレーションを撮るのがテーマである。
長い坂を上がり、最初にイタリア山庭園に向かう。
ここには『ブラフ18番館』と『外交官の家』があるのだが前者ではベルギー、後者ではドイツのデコレーションがされていた。
『ブラフ18番館』。木造の建物の窓がステンドグラスになっている所があるのだが、薄暗い室内へかすかに光を放っている。綺麗だったのでカメラにおさめてみた。今見てみると、割と上手く撮れていると思っているのだが。
イタリア山庭園を出て、山手本通りを左に折れ、次の目的地である『ベーリック・ホール』に向かう。
山手教会が右手に見えてくる。
昔、ここで式を挙げた友人がいた。
「頼むからそんな恥ずかしい事はやめてくれ」と、仲間数人でやめさせようとしたのだが聞き入れてはもらえなかったのだ。
『ベーリック・ホール』ではフィンランドのデコレーションがされていた。
色合いがやや渋い茶色と銀色が、多く使われているものだった。
1階のホールではミニ・ライブが行われている。オペラ『カルメン』と演目表に載ってあった。
隣にある『エリスマン邸』ではスイスのデコレーションが。
こちらは国旗と同様に赤と白を基調とした飾り付けがされている。
白いテーブルクロスの上に派手な赤色をしたクリスマスディナーの食器が押しつけるように並んでおり、その表面には鈍い光沢がある。
考えてみると、こういうロマンチックな場所には縁がなかつたので、前を通る事はあったのだが、中に入ったのは今回が始めてである。
続いて、『山手234番館』ではポーランドのデコレーションを。
『横浜市イギリス館』はもちろんイギリスの。
『山手111番館』ではハンガリーのデコレーションを見て、無事終了となった。
この日の夜には色々なイベントが予定されているのだろう。各西洋館はそれぞれ、キャンドルを並べたり、ステージを作ったりと準備におわれていた。
カメラマンの吉岡さんから聞いたのだが、このデコレーションは毎年、色々な国の物に変わるのだそうだ。
この後、私達は港の見える丘公園から満員の『あかいくつ』バスに乗って、私のホームグラウンドである野毛に向かった。
淳之介
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