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「成田山」
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明け方に台風は去って行ったが、この日も太陽は顔を出さず不安定な空模様。
10月31日、私達総勢11名は京成成田駅に集合し、成田山へ向かった。
参加者を待っている間、雨は大丈夫かと空を見ると旅客機が飛び立って行く。
3回目のカメさん会である。
門前町に入り込むと、カーブを描いて緩やかに下って行く参道になる。両側に鰻屋、煎餅屋、旅館など歴史の匂いを強く感じさせる木造の建物が並んでいる。
鰻屋が多かったのは意外だったが、毎年夏には「うなぎ祭り」が催されているそうだ。
台風の影響か、日曜日にもかかわらず人の数は少なかった。
成田山というと、明治神宮と一緒に初詣の様子を伝えるテレビニュースで毎年映し出されているが、凄い人出だなあと感心するばかりで今まで訪れた事はなかった。
なんでも江戸時代に芝居(市川団十郎)を通じて人気が高まったそうで、当時、江戸から往復で三泊四日という手頃な旅であった事にも起因していると資料には書いてある。
最近、島尾敏雄の「死の棘」を読んだのだが、その中にも家族四人で成田山に初詣に出掛けて行く場面があった。
写真を撮りながらゆっくりと歩いて行くと、二十分程で成田山新勝寺の総門に着く。ここで集合写真を撮る。
階段をのぼり仁王門をくぐり、更に階段をのぼると大本堂に着く。思ったより新しい本堂であった。その手前右には三重塔があり、こちらもモダンな感じがする。
本堂の裏の階段をのぼると時代がかった建物がある。資料をみると額堂、開山堂、光明堂となっている。光明堂が江戸時代の大本堂だったそうだ。
そこを通りすぎると、色鮮やかな平和大塔があり、その大きさに圧倒される。
この平和大塔から見下ろした所に、とてもお寺の中とは思えない欧州風の噴水がある庭園が見える。成田山公園なのだが広大な敷地で、参拝客が多いだけあって儲かっているに違いないと、つい考えてしまう。
雨は何とかもちこたえてくれた。いつの間にか、日が暮れかけていた。
駅に戻る途中、参道沿いにある木造建築の旅館で一杯やっている人達が覗けた。
淳之介
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